連続講演会「通訳翻訳と異文化コミュニケーション」
第3回講演会「戦争と通訳者 (War and Interpreters)」
INFORMATION
異文化コミュニケーション学部では、通訳翻訳行為が異言語?異文化間のコミュニケーションで果たす役割やその課題について、学部の専門領域の視点から理解を深めていくために、2015年度に計5回にわたり連続講演会を開催します。第3回目のテーマは、「戦争と通訳者(War and Interpreters)」です。戦後70年を迎えるこの夏、戦時における多言語話者の位置と役割、植民地主義と言語政策、言語と戦争犯罪などの問題について議論できる機会にしたいと考えます。
ぜひ、ご来場ください。(Please see the attached for English.)
講師
Shi-chi (Mike) Lan(藍適齊)氏
台湾国立政治大学?歴史学助教授。シカゴ大学で国際関係論修士号(1995年)、歴史学博士号(2004年)、コーネル大学で政治学修士号(1999年)を取得。専門は東アジア現代史、台湾史、ナショナリズム、植民地主義、帝国主義、戦争と記憶など。共著書に“In Pursuit of Equality and Liberty: Taiwan’s Indigenous Political Movement in the 1920s”, in Kwak and Matsuda, eds., Patriotism in East Asia (Routledge, 2015)、“Taiwanese in China and their multiple identities, 1931—1945”, in Kim, ed., Multicultural Challenges and Redefining Identity in East Asia (Ashgate, 2014)、“Shaping Perception of the Second World War: A Study of Textbooks in Taiwan in the 1940s”, in Lin and Tsai, eds., Print, Profit, and Perception: Ideas, Information and Knowledge in Chinese Societies, 1895-1949 (Brill, 2013)など。
本学異文化コミュニケーション学部/研究科教授
武田 珂代子
詳細情報
名称
第3回講演会「戦争と通訳者 (War and Interpreters)」
内容
武田 珂代子
「戦争における通訳者の役割:通訳行為は戦争犯罪になりえるか?」
19:00-20:30
Shi-chi (Mike) Lan(藍適齊)氏
「Crime of the Interpreter, Guilt of the Colonized, War of the Empire: Taiwanese Interpreters as War Criminals of the Second World War」(通訳者の犯罪、被植民者の有責性、帝国の戦争:第二次世界大戦戦争犯罪者としての台湾人通訳者)
第二次大戦中、日本軍は20万人以上の台湾人を動員し、そのうち190名が戦後B/C級戦犯裁判で有罪判決を受けた。死刑となった21名のうち13名が通訳者だったことはあまり知られていない。本発表では、戦犯としての台湾人通訳者に焦点を当て、戦時通訳者の歴史という観点に加え、帝国の戦争で犠牲を払った被植民者という観点から「戦争責任」の問題を論じる。
使用言語:英語(同時通訳あり)
対象者
※申込不要、入場無料